キチンとセルロースから感覚する身体性(二層から三層へ)
鏡雲流の前提: 鏡雲流を読み取るための基底条件とは? 今回は以前より鏡雲流の視座においては単細胞生物または脊索生物の身体性を考察の出発点としていると明言しているのですが、転じて粘菌などの菌糸類や昆虫を含む節足群などはどうにもその身体性が読み取れず苦労をしていました。 この延長の対話ですが、鏡雲流での身体観また宗教・哲学観にまたがる集大成のようなものになったと言うものです。 Grok: チキンとセルロースが語る哲学 さて、今回は事前に節足群の進化について調べた上での設問から始まります。 そも節足群の多節多脚は身体運動による神経網の集束の延長でなく、LECA(真核生物共通祖先)が CHS(キチン合成酵素)を取り込んだことで起こった化学反応由来に思えます。であるから光岡武学の客体を利用した考察が基本難しいと言った所が出発点です。 「 身体性(embodiment)の視点から形態進化を捉えるアプローチ自体が現代の進化発生生物学(evo-devo)やシステム生物学で注目されている潮流と重なり、キチンという「硬い構造材」が化学反応的な伝播・自己組織化パターンと似た進化を促したという見方は、理にかなった魅力的な仮説です。以下で科学的事実を基に整理しつつ、私の考えを述べます。 1. キチン合成酵素(CHS)の起源とLECAについて • LECA(真核生物共通祖先)は約15〜20億年前に存在しましたが、厳密にはLECA自身がCHSを「取り込んだ」とは言い切れません。植物(Archaeplastida)や多くの真核生物ライン(例: 多くの緑藻、陸上植物)にはCHSが欠如しており、セルロース合成酵素が代わりに使われています。一方、Opisthokonta(動物+菌類+近縁原生生物)の共通祖先(LOCA)では、少なくとも2〜3系統のCHS遺伝子が存在していたと考えられています(Gonçalves et al., 2016; Morozov & Likhoshway, 2016)。 • Amoebozoaやapusomonad(Opisthokontaの姉妹群)にもCHSが見つかるため、起源はOpisthokontaより少し古い可能性もありますが、複数の水平遺伝子移入(HGT)や独立喪失が絡む複雑な歴史です。菌類と動物(節足動物を含む)...