(再掲)生物の周辺環境へのアプローチの変化をどこまで進化と判断するか?


さて、今回はあまり詳しくないもの同士で進化論について雑談を交わすと、人間の文明発展は生物としての進化の範疇なのか?みたいな議論になりがちです。 それについて、ちょいとChatGPTを通して学術的定義を教えてもらいつつ雑談に発展しようという目的で行ったものの再掲です。

ChatGPT:生物の進化と環境


冒頭の設問としてよく聞く単純なものです。

『生物における周辺環境へのアプローチの変化をどこまで進化と判断するか』

これは例えばビーバーがそれなりの規模のダムを作り生態系に影響を与えたりしますし、そういったものの延長に人間の環境へのアプローチは有るや?無しや?という疑問から発生しています。

それに対してChatGPTは私が進化をどう捉えているのか?と今回の議題の方向性を促すような質問をしてきます。

これに対し私は、ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチを例に出しこの進化の多様性を例に出します。

Wikipedia:ダーウィンチフィンチ

と、言うのも私が小学生の頃に学研の雑誌を定期購読していた時期があり、そこで進化の多様性としてこのダーウィンフィンチの嘴の形態が紹介されており、そのうちの一種は小枝を使い木の幹に穴を開けて住む虫をほじくり出す習性を持つものがいたと記憶していたからです。つまりは、道具を使った周辺環境へのアプローチと進化の関係について明示しやすいと判断したんですね。

さて、この私の回答に対してChatGPTはこれが遺伝的に世代に受け継がれるのか?という観点を強調しました。 つまり、学術的な進化とは遺伝子を通して次世代に性質が受け継がれるかが問題であり、ダーウィンフィンチが道具を使うことが該当するかは疑問の余地があると提示したわけです。 ここでは文化進化や行動適応などは学術的には進化の範疇に入らないと説明します。

次に私は人間の掌は道具を使うの適しているのではないか?と、つまり「道具を使う行為そのものが身体の形質に変化を与えるので進化と道具の関係を切り分けるのは難しいのでは?」と食い下がりますが、ChatGPTは華麗に「そりゃたまたま別要因で進化したものがたまたま道具を使うのに適していたという見解が一般的です」と回答します。

さて、この辺りは仲の良い人間同士の議論であれば多少は頭に血が上りそうなものです。私はここで食い下がり「そーりゃ初期はそ~かもしれねーけど、道具を使い始めた時期に道具とともに掌も進化した可能性もあんじゃねーの?、おい、それ切り分けられんのか?」と食い下がります。AIの良いところは状態がフラットであるため、私も冷静に議論が進められるという側面もあり、もちろん実際は極めて紳士的に尋ねます。

するとChatGPTは 文化共進化(Wikipedia:ネオダーウィニズム

を提示してくれます、ここで「文化的な変化が遺伝的な変化にフィードバックをかけ、生物学的な進化に影響を与える」という論があることを私は知り、いくつかの実例を提示してもらいます。 非常に興味深いです! この時は確か人類の肩周辺の関節機構は特殊な進化を遂げているという小耳に挟んだ情報も思い出しますが、ここでは言及せずに議論を進めます。

つまり、よく「人類は生物の種としてはどんどん劣化している」等の意見を耳にすることも多いですが、これは文化共進化の依存度がテクノロジーの発展とともに上がっていることを示唆しているのではないかと言ったところをChatGPTと共通認識として持ちます。 また、生態的な進化と違って文化共進化のタイムスパンは非常に高速であるため、周辺環境への影響も甚大であると。

次に私は文化共進化について自身の持つ武術観に組み込むために極めて大雑把に把握する手伝いをChatGPTにしてもらいます。そのため人類が文化共進化に進む直前までの過程を極めて大雑把に定義しChatGPTに意見を求めます。

身体(単細胞から多細胞を含む)→脳→道具 

という進化経路を提示しますが、実際はスタートラインの問題だけでグラデーションのある話であることを共通認識を持ちます。 「まずは身体ありき」この辺からのアプローチは私の武術の師であるところの光岡英稔氏の影響を色濃く反映しています。

この段階で私が言及する情報の檻として単細胞生物は天体情報を受け取っていると言ったところに気が付きます、つまりは ブログ:「仙術超攻殻 ORION」と私の武術観 でも言及している私の武術のテーマである三層の発想はこの議論がきっかけであったのが伺えます。

実際ですね光岡武学で身体に流れる気(ここでは光岡武学特有のもので一般的な気とは違う)を通した身体観を体認するとこの辺の議論の進行は当然の帰結に思えます。

ここで、ChatGPTは単細胞・多細胞生物は天体情報を波動情報として受け取っていて、それが情報の檻になっていると指摘します。 この辺りはまだブログ化していない 波動情報を生物がどう利用しているかといったChatGPTとの議論があるのですがその辺りに繋がってきますし、とても今回の議論も自身にとって非常に興味深いものです。

そして私は生物が進化とともに情報優先度が変わっていったことに気が付きます。

「つまり、これらの原初的な天文情報は進化とともに感知優先度が低くなり脳の進化とともに周辺情報が優先され、また人間では文化共進化を通して優先情報が概念情報に優先順位が切り替わっていったとも考えられますね。」(原文ママ)

とChatGPTに投げかけます。

最後にこのようなの武的アプローチを広範にかつ包括的に考察するきっかけは シナジェティクス が大いに影響を与えているといったところをChatGPTに紹介していたりしますね。



ここまでの議論を私が振り返って思うのは、人によってはこういった論は一見私の独自の見解が色濃く反映するように見えて、実は先人の知恵の延長下にあるということです。ですのであくまで自身の所感ではありますが、かなり飛躍の小さい論が展開されていると私は思っているということです。

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