「蛇」が象徴するものとは?

 


さて、今回は旧約聖書などは「蛇」はイブをそそのかし知恵の実を食べさせたため、「堕落の象徴」であり転じてサタン・悪魔・ドラゴンなどがメタファーとして指すものであったりするようです。 ですが実際この認識はキリスト教などの影響が強い文化圏の中での話で、例えば日本を始めとする狭義の東洋では「白蛇」は弁財天の使い(Wikipedia)であったり、龍とドラゴンの扱いの違いなどにも現れています。

そして一方古代ギリシャではアレクピオスの杖(Wikipedia)にみられるように「医療・再生」のメタファーであったりと、浅学ではありますが私の感覚ですと「蛇」にネガティブなメタファーを重ねるほうがレアなのでは?と言った想いが出発点となった話です。


まずはこの認識についてXでGrokを使用して議論を行ったものがこちらです。

蛇の扱いの歴史的遷移(Grok)

こちらでの議論では「蛇」が意味するものの 古代エジプト→古代ギリシャ→ローマ→中世(暗黒時代)での変遷の経緯を見てみると、キリスト教(一神教)で反転に近い扱いになることが見て取れ、これは中世でのキリスト教で構築された強固な権威構造が変容・崩壊することへの恐怖から特定の指向性を持って「蛇」の扱いがネガティブなものとして強固になっていき、その延長が衆愚政治に、そして長い暗黒時代に繋がったのでは? と言ったところが展開されていきます。

つぎに、この議論を元にChatGPTを使い「情報の檻・概念の檻」を通して議論を深堀りしていきます。

蛇の象徴性の変遷(ChatGPT)

そしてこちらでの議論では実際このような変遷が起こることを通して、一神教的概念と多神教的概念が持つ特徴と、このことが人類の文化にどれほど根深く影響しているかと言ったところへ議論は展開されていきます。

例えばこの議論を通して言及されたのは、

  • 一神教では善悪・白黒の二項対立 多神教では一つの事象の2面性(恩恵と災厄・陰陽)
  • 日本での「神仏習合」が「神仏分離」へと変化したことで起こる「概念の檻」の意味するもの
  • 近代の二大政党制などは一神教的概念と多神教的概念の対立構造がベースではないのか?
  • 一神教的概念に含まれがちな「人類至上」が持つ性質
などが言及されています。

結びとして私の観点自体も「道教」を通しての見解であり、これら成功・失敗を通した先人の積み重ねには敬意を払うべきだと私は結んでいます。


そして、最後に私は「道教的処方箋」として

「上善は水の如し」

として、話を結んでいます。



これらの議論を通して例えばキリスト教文化圏が広がることで多神教的土着の神々がどのように再解釈されてしまったかなどにも繋がるものとなりました。 私としては「蛇」が象徴するものは、

「蛇 = 一神教が生まれる以前の古代技術・古代知識・古代の知恵」

 とすると全体を通底する流れが見えてくるように思えたという話でした。

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